名書に名訳。
古典もので文学というのは実はあまり手を出していなくて、気がつくといわゆる哲学や古文書ばかりに手を出していたのですが、先月の頭くらいに気になってダンテ・アリギエーリの神曲を読んでみようと思い立ち大好きな岩波文庫版をなんとか探して私にしては珍しく一気に三篇まとめて購入しました。
これがまた格調高い文語訳なのですが、どうしても読む速度が落ちてしまいます。文語体には比較的慣れてる方なのですがそれでもスイスイとは行きません。
そこで先日ぶらりと近くのちょっと大きめの書店に寄りましたら集英社文庫のものがありました。これはちょうど口語と文語の中間くらいでやや厚みがある分文字は大きく、しかも下側にページ毎に脚注がついています。これは非常によろしい。
神曲はダンテ自身が主人公で、ヨーロッパ古典文学の最高峰と評されますが少し読み進めただけでも、なるほど納得してしまいます。1300年代前半に書かれたものでありますが古さが全くありません。むしろ発想・内容がとても自由で前衛的であり現代的です。
書物を読みながらにして映画を見ているような感覚を覚える古典は私はこれが初めてといえます。現代文学の源流であることは間違いないです。ん~もっと早くに読んでおくべきでした。
しかしながら岩波文庫の山川訳といい、この集英社文庫の寿岳訳といい、とてもいい訳であることも無視できません。
ちなみに当時の題名は「聖なる喜劇」。神曲という邦題は森鴎外がつけたものだとか。へぇ~。
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